M3ファイティングナイフとM6シース ― なぜブーツに縛り付けたのか

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空挺兵がブーツに縛り付けているナイフ、あれの正体は「M3ファイティングナイフ」。実はこのナイフ、鞘(シース)にも時期によるはっきりした違いがある。


① M3ファイティングナイフ:支給開始は1943年3月

M3ファイティングナイフ(通称M3トレンチナイフ)は1943年3月に支給が始まった比較的新しい装備だ。最初に配られたのは空挺部隊やレンジャー部隊といったエリート部隊から。1943年3月〜1944年7月という短期間で、約259万本が製造されている。


② 鞘(シース)の変遷:M6(革)からM8/M8A1(繊維)へ

当初支給されたのは「M6」と呼ばれるリベット留めの革製シース。刃先が鞘を突き破らないよう保護ガードが付いており、端には生皮(ローハイド)紐が取り付けられ、これで脚に縛り付けて走行中のバタつきを防いでいた。その後、鋼鉄製の口金を備えたODファイバー(繊維)製の「M8」「M8A1」シースに置き換わっていく。つまり「革のM6」か「繊維のM8/M8A1」かで、狙う年代がある程度絞り込めるということだ。


③ なぜブーツに縛り付けたのか

空挺兵がこのナイフをブーツに縛り付けていたのは、降下直後、パラシュートのラインが絡まった際にすぐ切断できるようにという実用上の理由が大きい。もちろん近接戦闘用の護身用途も兼ねていた。ベルトや直接ふくらはぎに装着する例もあったが、ブーツへの装着が空挺兵らしいスタイルとして知られている。


④ まとめ

M3ナイフ自体は1943年3月以降の装備なので、それ以前の時期設定では時代が合わない点に注意。加えて革のM6シースか、繊維のM8/M8A1シースかで、より細かい年代の目安になる。


買い方・調達ガイド

M6レザーシース(AliExpress):

※②で触れた通り革製のM6タイプ。1943年〜、繊維製のM8/M8A1に切り替わる前の時期を狙うならこちらが適している。ナイフ本体は別売りなのでシースのみの購入になる点は注意。


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